簡単に完璧に分かる。自己PRとガクチカの違い。違いはスポットライトの当て方。

就職活動
結論、自己PRは「未来の自分宣言」、ガクチカは「過去の自分説明」

ポイントをもう一つ、

自己PRは「何ができるか」でガクチカは「どんな人か」

就職活動の面接試験における3大質問といえば、

①志望理由
②自己PR
③学生時代力を入れたこと(ガクチカ)

「志望理由が違うのは分かるけど、自己PRとガクチカはどう違うの?」
という就活生は大変多くいます。

「自己PRにも「頑張ったエピソード」を入れるんだから、結局同じなんじゃないの?」
そう思ってしまうのは仕方ないです。

何が違うのかというと、面接官の知りたい内容が違います。

話をする君の立場からすれば、

面接官の知りたい内容に沿って説明しなければ、アピール効果がないということになります。

自己PRにもガクチカにも、サークルとかアルバイトとか、同じエピソードを使うことになったとしても、「同じじゃない?」にならないように話さなければならないのです。
そうしないと面接官へのアピールになりません。
どちらの質問にも的確に回答できる準備をして好印象を獲得しましょう。

面接中はずっとアピールタイム

今回テーマにしている自己PRとガクチカは、混同しやすい面接質問事項の代表格ですが、その理由はどちらも自分の性格(とくに長所)をアピールするものだと思ってしまうからです。

そう思ってしまうのは間違いではありません。
でも両者は、スポットライトの当て方が違います。

そもそも「面接中はずっとアピールタイム」です。
君の回答はすべて、君の性格のアピールであるべきです。
アピールにならない回答は面接試験には不要です。

そういう意味では「自己PRとガクチカ」どころか、志望理由も含めて全部の質問の回答が「同じようなもの」なのです。

志望理由であれば「企業研究をしっかりしてあること」や、「その企業の魅力が語れること」はさほど重要ではありません。

重要なのは、
私はこういうことに興味がある人間です。だから御社で働きたいです。」
私はこういう性格です。だから御社の仕事に興味を持っているのです。」
という「あなたは何者ですか?」という部分なのです。

「ストレス解消法は何ですか?」という質問であっても、
「ストレス解消法」を通して、あなたのライフスタイルや興味や価値観が質問されているのです。

ですから「たくさん寝ること」が最大のストレス解消法であったとしても、君の限られたアピールタイムに相応しい回答と言えるでしょうか。

「面接中はずっとアピールタイム」です。

全質問がアピールチャンスで、全回答がアピールタイムです。
まずはそれを、しっかり頭に入れておきましょう。

「自己PR」と「ガクチカ」の違い

ではその上で、「自己PR」と「ガクチカ」はどう違うのか。

同じアピールタイム・アピールチャンスの中で、どのようにスポットライトの当て方が違うのでしょうか。

自己PRとは

「自分自身をアピールしてください。」
「あなたの強みをエピソード添えて教えてください。」
「長所とその実例説明をお願いします。」

こんな風に言い回しは変わりがますが、すべて「自己PR」を聞かれています。

面接官
「長所とその実例説明をお願いします。」

受験者
「私の長所はいつも明るく元気なところです。実例としましては、クラスやサークルなど集団でいるときはいつも盛り上げ役となり、明るい雰囲気づくりや頑張りどころでの一体感の演出に貢献できています。

君はこの自己PRをどう思いますか?
合格ですか?不合格ですか?

もし不合格ならば、どこが問題ですか?

子どもっぽい?
具体的じゃない?

私はかれこれ15年以上、100件以上もの就職試験の面接官を担当してきました。
その私の意見としては、

「受験先企業によるので、何とも言えない」です。

「なんだそれ?そんなのズルい!」
と思われるかもしれません。
しかしそれが事実です。

「子どもっぽい」とか「具体的じゃない」というような発言内容を理由として、不合格にする面接官も多くいます。
しかし合格と判定する面接官も必ずいます。

それはなぜか。

人手不足だから?
筆記試験ができればオッケーだから?

違います。

「職場や現場を明るくしてくれる人が欲しい」からです。

面接官は自己PRから「採用したらどんな風に働いてくれるのか」が知りたくて、
それがマッチしたのであれば、もちろん合格になります。

面接官が自己PRから知りたいこと

結局、自己PRって何を話せば良いかと言うと、
「もし採用されたら君は何ができるか」です。

採用先での未来の姿を話すのが自己PRです。

自己PRを作るときも、話すときも、それを意識することが自己PRのコツです。

となると、面接官やその企業が求める人物像が分からないとダメってことになりますよね。
どうやってそれを調べるのかと言えば、就職説明会に参加したり、企業研究したりするわけです。

、、、、、、。
、、、、、、。

皆さんの気持ちわかりますよ。

「げっ、ぐへっ」
って感じですよね。

第一志望の企業だったら、情熱を注いで企業研究できるはずです。

でも職種だけ絞ってたくさんの企業を受験しようと考えているのであれば、そのすべての企業について熱心に企業研究をするのなんて、かなりげんなりしますよね。

心配しないでください。
そんなの誰もが無理です。

突破法は「使い回せる」自己PRです。
だからどんな企業であっても「使い回せる」自己PRが欲しいですよね。

ありますよ。

それはこちらの記事を参考にしてください。

自己PRが書けない①合格レベルに書く法則・コツ・例文・テンプレ
自己PRが書けない②合格レベルに書く法則・コツ・例文・テンプレ
自己PRが書けない③合格レベルに書く法則・コツ・例文・テンプレ

長い記事ですが、もっとも確実でもっとも効率の良い自己PR対策です。

ガクチカとは

「学生時代に力を入れたことは何ですか」
「今まで一番熱中したことは何ですか」
「ここ3年間でもっとも努力したことを教えてください」

これまた様々な言い回しがあります。

「ガクチカ」なんていう就活用語が生まれるほど、新卒向け就職面接の重要なキーワードになっているこれらの質問ですが、自分をアピールするという意味では「自己PR」と同じですが、答えるべき内容の方向は正反対です。

自己PRは、「採用されたら何ができるか」という「未来の自分宣言」でした。
実際に使える能力や意気込みが知りたいわけです。

一方ガクチカは、「過去の自分説明」です。

学生時代に力を入れたことのエピソードを使って、君の性格や価値観、努力の仕方などを説明してほしいのです。
面接官は、そのエピソードを使って、人との関わり方や何にモチベーションを感じるのかを探っています。

面接官がガクチカから知りたいこと

ガクチカから面接官が知りたいことは、

・君の価値観
・君の努力の仕方

です。

もう少し深掘りします。

価値観

「力を入れたこと」というのは、「強い興味を持ったこと」と言い換えられます。
「君が頑張りたいと思える好み」が分かるわけです。

例えば、

・ひとりでコツコツやるのが好きか、集団で協力してやるが好きか
・集団行動では、リーダータイプか、サポートタイプか
・目立つのが好きか、控え目でいたいのか
・こだわりが強いのか、何でもやろうとするタイプか

そんな風に価値観を推測するのです。

努力の仕方

ものごとへの取り組み方も人それぞれ違いますよね。

・計画的なタイプか、試行錯誤タイプか
・企画が得意なのか、やり抜く力に長けているのか
・臨機応変なタイプか、粘り強いタイプか

面接官は、君が話す「価値観」「努力の仕方」が、採用予定部署に適合するかどうかを判定したいわけです。

ガクチカ悪い例

ここまでの説明からガクチカの本質がなんとなくわかってきたのじゃないかなと思います。
これを踏まえて、実際にどうやってガクチカを作れば良いのかを次回の記事で詳しく説明します。

 

 

この記事の最後に、よくある残念なガクチカを2種類挙げておきます。

①単発の経験

「価値観」や「努力の仕方」が知りたいのに、1度や2度経験しただけのことを話されては、面接官は正直がっかりしています。
君が「どんなことにモチベーションがわき」、「どんな努力をしてきたのか」が知りたいのです。

それはやはりある程度の期間や回数があるものになるはずです。

②頑張った出来事だけ

質問内容をそのまま受け取り、アピールではなく詳しい努力内容のみを伝えてくれる受験者もいます。
例えば、ガクチカのエピソードに野球部の経験を使い、練習量や監督の厳しさ、自主練習の方法など、苦しかった思い出をリアルに話してくれるなどです。

エピソードが悪いわけではないのですが、本来知りたいこととは違いますよね。
体力があることは伝わりますが、面接官は思い出を聞きたいのではありません。

もちろん、「野球が上手な人がほしい」「とにかく根性があれば採用」という採用計画であればオッケーです。

おわりに

ガクチカも自己PR同様に、書き方があります。
だから心配無用です。

君の経験を、ただ方に当てはめるだけです。

ガクチカにガクチカのスポットライトを当てましょう。

大丈夫です。
大丈夫です。
必ずうまくいく。

ムネハル 40代男 就職転職アドバイザー

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