ポイントをもう１つ、
前回記事で40代転職の厳しすぎる現実についてお話ししました。
40代転職はやっぱり厳しいです。
噂以上に地獄かもしれません。
でも、だから諦めましょうという話でもありません。
必勝の戦略があります。
40代転職成功ための唯一の戦略
この記事で僕がお話しさせていただくことは、
「転職成功のための戦略がいくつかありますので、あなたのご希望やご都合に合わせて、参考にしてください」
というよくある無責任なアドバイスではありません。
40代の方が転職を成功させるには「これしかありません」という現実のお話しです。
ご気分を悪くされるかもしれませんが、戦略は1つしかないのです。
その結果、4つの道のいずれかをあなたは進むことになります。
残念ながら、複数の道を同時並行しながら最終的にベストな道に絞る、というバランス型戦略も不可能です。
４つの道から1つの道を選ぶのではなく、あなたは必ずどれかを進むことになります。
まず入り口は１つです。
入口 転職エージェントに登録する
前回記事でも説明させていただいた通り、40代が転職する上で、第一関門である書類選考を突破するには、転職エージェントを利用する以外ありません。
登録すべき転職エージェントも決まっています。
②転職希望地の地方特化型転職エージェント
この2つです。
なぜなら、これら以外の転職エージェントでは、40代の求人情報の数が、かなり少ないからです。
あなたが住んでいらっしゃる地域によっては、大手の転職エージェントでさえも求人情報を持っていないかもしれません。
大手だからとりあえず登録しておこうと思って申し込んだ転職エージェントから、
「申し訳ございません。当社にはあなた様の条件に見合う求人情報を現在は保有しておりません」
という返答をもらうことも珍しくありません。
一方、地方特化型でやっている中小規模の転職エージェントは、地元と太いパイプを持っていることが多いです。
保有求人の全体数は少ないとしても、全国区の転職エージェントにはない地元の求人案件を保有しています。
まず、この2つの転職エージェントに登録し、情報を待ちます。
すぐに複数件の情報が得られるかもしれませんし、数か月待つかもしれません。
長く待つことになったとしても、これがベストの方法です。
首都圏や大都市部での就職を考えている方は、できるだけ多くの求人を持つ大手総合型の転職エージェントに登録してください。
例えばマイナビエージェントです。
マイナビエージェントは、多くの求人を持つ、業界大手の総合型転職エージェントでありながらも、親身に寄り添うキャリアアドバイザーが多数在籍しており、非常におすすめです。
マイナビエージェント
また、地方での就職を考えている方はマイナビエージェントような大手総合型に加えて、地域特化型の転職エージェントを利用しましょう。
◎ヒューレックスは全国に展開する転職エージェントですが、地域に根ざした企業との関わりを強化していため、地元企業の求人においては大手サイトよりも多くあります。
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◎四国で働く方は「四国転職ネット」への登録が必須です。
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分岐点 紹介案件に驚く
紹介を受けた求人情報を見てあなたはきっと驚くことになります。
その求人情報の条件や待遇があなたの市場価値です。
正しい自己評価というのはなかなか難しいものなので、きっとこの結果に驚くことになると思います。
・ヘッドハンティング案件
・予想以上に多い求人情報の数
・予想以上に良い待遇の求人情報
・今までの経験やスキルが使えない
・なぜ自分がこの仕事を？と思わされる仕事ばかり
・待遇がかなり悪い
・少なすぎて選べない
たとえ悪い驚きだとしても、地域や時期によっては紹介案件ゼロということもあります。
下を見てはいけないと思われるかもしれませんが、紹介してもらえる案件あるだけ幸運と言わざるを得ないのが現実です。
自分自身の市場価値をどう受け止めるか。
この市場評価の受け止め方が、4つの道の分岐点になります。
分かれ道 その１ 転職しない
悪い驚きだった方は、可能であれば現在の仕事を続けましょう。
紹介された求人案件が悪い驚きであったということは、現実の厳しさの覚悟が足らなかったか、現在の仕事の方がマシだと思えたからではないでしょうか。
求人票など書面情報や、転職エージェントからの情報という一部情報だけで絶望しているところに、実際働いてみなければわからないという本質部分への不安を抱えたまま、前向きに転職活動をしなければなりません。
不安な気持ちを抱えたまま、これから始まる面接試験を戦うモチベーションを保つことは非常に難しいことです。
納得のいかないその求人情報はまだ「働けると決まったわけではない」のです。
納得のいかない求人に応募し、これからいくつもの不合格を味わうのです。
そのつらさに比べれば、現在のお仕事を続けたまま、
- もう一度奮起し、社内キャリアアップを目指す。
- 収入ややりがいなど今抱えている不満を、副業で補う。
- 休日やすきま時間を生かして、自分の市場価値を上げられる資格を取得する。
これらにチャレンジした方がよっぽど前向きになれるのではないでしょうか。
「そんなの無理だよ」
「んなことできるならとっくにやってるよ」
と思ってしまうかもしれません。
でもそんなことありません。
あなたはできます。
なぜ今までできなかったか。
それは現実を知らなかったからです。
ご自身の市場価値を目の当たりにすると、目が覚めます。
今のままじゃまともな転職ができないと気づけば、火が点きます。
私はそういう方を何人も目撃してきました。
40代転職の現状理解と、ご自身の市場価値を目の当たりにしたとき、間違いなくあなたの中の意識が変わります。
今、やめなくて済む仕事があるだけ本当に幸運です。
ですから、現在まだ仕事に就いている方は、納得できる転職先が決まるまで、絶対に仕事を辞めてはいけません。
いずれは転職したいという方や、副業をするにしても何も特技がないという方は、このタイミングでぜひスキルアップをしてください。
奮起したあなたを支える国の制度があります。
教育訓練支援給付金です。
必ず教育訓練給付金制度を利用して、賢くスキルアップを図ってください。
教育訓練支援給付金については、こちらの記事を参考にして下さい。
転職力を鍛え直してから、再びチャレンジするという手もあります。
膨大な数の転職成功を実績をあげているプロフェッショナルの就職・転職アドバイザーに、徹底的なパーソナルトレーニングを受けるという方法です。
必ずあなたの自力を引き出し、あなたの市場価値を上げてくれます。
45歳からのマンツーマン転職スクール
分かれ道 その２ ハイクラスを目指す
良い驚きだった方は、ハイクラスを目指すことも可能です。
きっと転職エージェントからのアドバイスもあると思います。
「この辺が妥当です」とか「もう少しじっくり活動すればもっと良い案件あるかもしれません」とか。
しっかり面接対策
紹介を受けた案件で十分満足できる方は、その担当の転職エージェントと2人3脚で内定獲得を目指してください。
紹介を受けた案件はあくまでもただの紹介です。
「この会社なら選考を受けることができそうです」というだけです。
転職エージェントの紹介だとしても書類選考が通らないこともありますし、面接試験であればなおさらです。
転職エージェントのアドバイスに従い、職務経歴書の応募書類の作り込み、面接試験対策などに力を注いでください。
貴重な案件を無駄してはいけません。
対策をサボったばかりに不合格になってしまうようなもったいないことがないようにしてください。
ハイクラスにチャレンジ
転職までに時間的余裕があり、「自分の市場価値であればもっと上が目指せる」という確信が持てた方は、ぜひハイクラスを目指しましょう。
ハイクラスを目指す場合も、転職エージェントです。
転職エージェントの中にはハイクラス特化型のものがあります。
そこには、優秀な人材を集めるために特定の企業から委託を受けたヘッドハンターや、企業と特別なパイプを持つフリーの転職エージェントが所属しています。
そのエージェントでなければその企業の選考試験が受けられないというプロフェッショナルたちの集まりです。
ヘッドハンターたちが持つ案件のほとんどはハイクラス向けです。
特別な資格やスキルを持つ人々を探しています。
ですから、そもそも彼らのターゲットは30代40代なのです。
厳しい40代転職の中で、そこだけは聖域です。
市場価値の高い40代の方にとっては、転職は厳しくありません。
ハイクラスを目指す価値をお持ちのあなたは、安売りせず、複数のハイクラス向けエージェントに登録してください。
あなたを最大評価してくる企業に転職し、さらにご自身の市場価値を上げてください。
特に、外資系企業や海外勤務を希望している方にはJACリクルートメントは最強のパートナーとなります。
分かれ道 その３ 市場価値の低さを受け入れる
ご自身の市場価値の低さに納得ができないながらも、現在の会社に留まるという「分かれ道その1転職しない」を選べない方は、現実を受け入れるしかありません。
これは不運ではありません。
これが40代転職の現実です。
多くの方がこの道を進むしかないのが現実なのです。
自己評価と市場価値のギャップは受け入れがたい屈辱です。
ですが、後戻りはできません。
この道を進むしかありません。
前向きになってくださいとは言いません。
気持ちが暗くなり、転職活動にやる気を出せないとしても、歩みは一歩ずつ進めるべきです。
まず、案件があっただけ幸運です。
しかし、紹介を受けた案件はあくまでもただの紹介です。
「この会社なら選考を受けることができそうです」というだけです。
これから、前回記事で紹介した40代転職の地獄を進んでいかなければならないのです。
ここで、40代転職が地獄である理由を振り返っておきます。
理由２ 必ず待遇が良くなるわけじゃない。
理由３ 面接試験の難易度が高い。
理由４ はじめから疑われている。
こんな地獄の中、あなたの希望の光は転職エージェントです。
転職エージェントが心強い味方になってくれるはずです。
きっと履歴書の作成なんて久しぶりでしょう。
転職が初めての方は、職務経歴書作成の経験もないのでないでしょうか。
転職関連の書類作成のコツはググればいくらでも出てきます。
それを見よう見まねで書類作成するとします。
そして応募します。
100％落ちます。
ネットにある情報は受信にしか価値がありません。
書類作成のコツを、あなたがフムフムと理解することにおいては有益です。
しかしコツを理解できたとしても、実際に合格レベルの出来栄えの書類作成ができるかと言えば、また別問題です。
客観的な添削を受けなければ、良い書類は作れません。
今まで僕が担当してきた40代の転職希望者の方が自ら作成した応募書類に、僭越ながら、あえて点数をつけるのであれば、100点満点で平均10点くらいです。
10点は自ら主体的に取り組んだという積極性を評価して10点です。
すなわち内容は0点です。
なぜなら、新卒の履歴書と勘違いしている方ばかリだからです。
転職エージェントが紹介して受験するのですから、その企業を狙い撃ちしたPR書でなければ無意味なのです。
それは絶対にネット情報では得られません。
転職エージェントのアドバイスが不可欠です。
転職エージェントがついていてもすんなりは進みません。
しかし転職エージェントがいなければ永遠に進みません。
地獄を進む自信がない方
書類作成が苦手、面接試験なんて絶対無理、アピールすることも何もない。
それでも転職をしなければならないという方の狙い目は、超人手不足業界です。
40代の転職がこれだけ厳しいのにも関わらず、世の中は、全業種くまなく人手不足です。
それでも企業は人材の高望みをします。
せめて資格がある人、せめて若い人、せめて経験がある人というように、求人情報には記載されない各企業の採用条件が必ずあります。
ですから無資格未経験40代というのはかなり厳しいのです。
となると、狙い目は、条件をかなり緩くして人材を探している超人手不足業界です。
転職エージェントの案件の中にもきっとそんな案件があります。
転職エージェントを雇うということは、企業にとってかなりのコストです。
その上で、条件を緩め、門戸を広げて募集するというのであれば、選考試験の難易度としてはかなり低いと言えます。
そのため地獄と言うほどの選考試験の厳しさはありません。
これまでの経験に関係なく「どんな仕事でもチャレンジするという覚悟」を評価してもらえるはずです。
加えて、基本的には体力が必要な仕事が多いので、健康や身体の丈夫さについてアピールしたいところです。
・建設現場
・介護サービス
・運送輸送ドライバー
・飲食店接客
分かれ道 その４ 学びなおし
「自分の市場価値の低さがどうしても受け入れられない」
または、
「市場価値の低さは受け入れるが、超人手不足業界に飛び込む自信はない」
きっとそんな方もいらっしゃるはずです。
そうであれば、40代転職の地獄の現実から逃げてしまいましょう。
40代なんてまだまだ全然若いです。
人生100年時代で言ったらまだ中間地点です。
全然暗くなる年齢じゃないです。
40代転職は地獄なんて言う世の中の方が狂っています。
40代をなめんなよ。
市場価格ってなんじゃボケ！
俺の価値は俺が決める！
少なくとも僕はそう思います。
「40代転職の地獄の現実」なんてクソくらえって心の底から思っています。
そこで4つ目の道の紹介です。
40代転職の地獄から降りませんか？
えっ！？
降りれるの？
降りられますよ
えっ！？
どうやって？
専門実践教育訓練給付金を使って。
ん？
専門実践教育訓練給付金ってなんや？
専門実践教育訓練給付金についてはこちらの記事で詳しく説明します。
専門実践教育訓練給付金の手順、45歳未満なら教育訓練支援給付金も！
例えば、納得いかない転職だったが一応転職ができたとします。
しかし、転職先で再びうまくいかなかったらと考えるとどうでしょうか。
絶望です。
また地獄に舞い戻るわけですから。
一旦冷静になって、「地獄の理由」の理由を考えてみます。
理由２ 必ず待遇が良くなるわけじゃない。
理由３ 面接試験の難易度が高い。
理由４ はじめから疑われている。
これって、当たり前ですけど、すべて企業側の都合です。
僕もあなたも、できれば、他人の評価や、他人の目を気にすることなく、自分らしく自由に、胸を張って毎日過ごしたいはずです。
でもそれを実現するのってとても難しいことです。
ただそんな自由を完璧には実現できないとしても、仕事選びくらいならできます。
人に評価されて働くのをやめるのです。
そのためにまず、人に評価されて仕事を選ぶことをやめるのです。
具体的に言えば、独立開業できる国家資格や、自由に職場を選べるような専門的スキルを身につけ、その上で自分の仕事を決めるのです。
有資格者であれば年齢関係なく欲しいという業界はたくさんあります。
スキルがあればインターネットを使って個人で仕事をどんどん受注できる業界はたくさんあります。
例えば行政書士という資格は、今から20年くらい前ですと、単体では食えないと言われていました。
行政書士を含め法律系資格は、全国どこの地域にも事務所があり、その土地の第一人者たちが地盤を築き上げており、その先輩方の口利きがないと仕事が回ってこないという地域もありました。
独立開業が可能な資格と言えども、どこかの事務所に所属し、修行し、仕事をもらい、いつの日か自分の顧客を引き連れて独立できればいいなというのが現実でした。
しかも、営業力がモノを言う仕事でもありました。
弁護士や司法書士も同じですが、資格を取得しても、自ら営業し仕事を取れなければ、個人事務所は潰れると言われ、営業力がない人は大きな事務所でサラリーマン先生をするしかありませんでした。
しかし今は違います。
たくさんの行政書士が行政書士単体でいきなり個人事務所を開き、稼いでいます。
インターネットを使って全国どこからでも仕事が受注できるからです。
僕の友人も行政書士資格を取り、１年間だけ個人事務所で修行し、その後独立し、相続手続き関連業務だけを専門に、ガンガン稼いでいます。
大儲けをしようと思わなければ、大した営業力も要りません。
仕事の案件はネット上にたくさん転がっています。
資格の勉強に最適な時代
しかも現在は資格の勉強をするのに最適な時代です。
理由は２つあります。
その1 教材が多い
書店には大量のしかも分かりやすい教材が並んでいます。
さらにネット上には、ブログやYouTubeなどの無料で、勉強のコツや分かりやすい説明が膨大にあります。
その2 専門実践教育訓練給付制度
この4つ目の道を選ぶということはすなわち、現職を辞める予定もしくはすでに辞めている方です。
その上で、勉強に打ち込むために一定期間費やすわけですので、決して失敗はできません。
しかし、中途半端に働きながら難関資格を目指すのはおすすめしません。
なぜなら挫折する可能性が高いからです。
40代転職の地獄から降りるのですから、挑戦するのは難易度が高い試験でなければ無意味です。
それは片手間でやれるような試験ではありません。
確実に合格しなければいけません。
そこで僕が紹介する4つ目の道は、専門実践教育訓練給付金を利用した専門学校への入学です。
独学でもなく、資格スクールに通うのでもなく、専門学校に入学して、学生になるのです。
1年もしくは2年、学生証を持った本物の専門学校生をします。
定期券も学割の通学定期券が買えます。
専門学校って結構学費がかかるのではとお考えだと思います。
確かにかなりの学費がかかります。
しかし専門実践教育訓練給付金を利用すれば受講費の半額（最大70％年額56万円）は国から支給されるのです。
例えば、公認会計士を目指す専門学校のコースに入学し、2年間毎日朝から晩まで専門学校へ通い、ひたすら勉強をし、公認会計士試験に合格するのです。
クラスメイトの多くは20代です。
それに抵抗感を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
でも違います。
同じ目標へ向かう仲間がいるということの心強さ。
独学するのとでは脱落率が圧倒的に違います。
40代転職の地獄から抜け出すために、一旦学生になり、確実に食える資格をつかむ。
しかも、つかむ資格やスキルは、定年のない仕事です。
一生それで食べていける可能性が高い仕事です。
それでもやっぱり企業に勤める方が安心だという方もいます。
そういう方にも、専門実践教育訓練の利用をおすすめします。
なぜなら、食べていける国家資格を取ったときのあなたの市場価格は、今とはかなり違っているはずだからです。
すなわち、「分かれ道その２ハイクラスを目指す」
そこにあなたはいます。
まとめ
40代転職の現実は地獄。
それを乗り越えるために進まざるを得ない道は4つです。
しかし、道は選べません。
あなたの現在の状況と市場価値で進む道は決定されてしまいます。
分かれ道その１ 転職しない
→市場価値に納得できず、現在の仕事を続けることが可能な方
分かれ道その２ ハイクラスを目指す
→市場価値が高い方
分かれ道 その３ 市場価値の低さを受け入れる
→市場価値に不満はあるが、転職せざるを得ない方
分かれ道 その４ 学びなおし
→市場価値に納得できないが、転職までの猶予期間が1年以上ある方
僕ら転職エージェントはあなたの心強い味方です。
どの道を進むにしてもまずは転職エージェントを味方につけてください。
大丈夫です。
大丈夫です。
必ずうまくいきます。
執筆 ウツミ 30代男 転職エージェント
