【転職のこたえ】40代転職は厳しい現実を覚悟、なぜ地獄なのか

転職
結論、40代転職 は基本的にはかなり厳しい。まずは現実を受け止め、覚悟を決める。

ポイントをもう1つ、

しっかり現実を理解しておかなければ、メンタルやられます。

40代で転職するとなると、相当な不安です。
できればしたくありません。

転職せざるを得ない方

明るい気持ちで臨まなければ面接突破できませんので、気持ちは明るく前向きでいてください。
ただ、決して楽観してはいけません。
たくさん傷つきます。
時間もかかります。
よく現実を理解して、覚悟の上で転職活動を始めましょう。

転職しなくてもいい方

納得できる転職先が決まるまで、決して現在の仕事を辞めないでください。
40代の転職は、20代・30代の転職とはまるで違います。

「時間をかければ転職成功できる」
「タイミングが良ければ転職成功できる」

そんなことありません。

40代転職の現実をよく理解し、傷つく覚悟を決めて、その上で転職活動を始めましょう。

40代転職の現実は地獄か

結論から言えば、ほぼ地獄です。

一昔前は、転職は35歳が限界と言われていました。
実際にそうでした。
今は40代の転職がかなり増えました。

◆令和2年年齢階級別転職入職率(厚生労働省)

男性 女性
40代前半 6.2% 11.0%
40代後半 5.2% 9.0%

-令和2年雇用動向調査結果の概況-

この厚生労働省のデータから言えば、令和2年には40代の5~10%くらいが転職をしているようです。
終身雇用が終わり、人生100年時代という言葉も浸透しつつありますが、40代の転職市場はまだまだ一般的とは言えない状況です。

転職市場の現場目線で言えば、
「転職を希望する40代はどんどん増えているが、40代を積極採用したい企業は全く増えていない」というのが現状です。

どの業種も恐ろしく人手不足ではありますが、40代は要らないという状況なのです。
どれだけ人手不足でも、40代で妥協しておこうという風はいまだ吹いていません。

こうして僕が、まるで煽るかのように40代転職の現実の厳しさを伝えるのには理由があります。

それは、あなたのメンタルを守るためです。

僕は転職エージェントとして、たくさんの40代の方と日々接しています。
その中で、転職を考えている40代の方はまず2つのタイプ分けられると考えています。

1つ目は、「現在の仕事よりもかなり良くなるのであれば転職したい」という時間的にも気持ち的にも余裕があるのんびり型です。
もう1つは、「転職することはすでに決まっており、いついつまでには次の仕事を見つけなければならない」という時間的余裕がない切迫型です。

そして切迫型にも2タイプの方がいらっしゃいます。

Aタイプ
自分を過大評価も過小評価もしておらず、希望条件についても、ご本人が譲れない最低限のみで、40代転職の現実をしっかり理解していらっしゃる方。

Bタイプ
ご自身の過去の実績を過大評価しすぎており、それほど高望みさえしなければすぐに仕事は見つかると、高を括っていらっしゃる方。

メンタルをやられ、うつ病など精神疾患を患ってしまう方はBタイプに多くいらっしゃいます。

これまで築き上げた経歴のプライドもあり、家族や周りの方からの期待も背負っていることもあり、悪くてもこれくらいの転職はできるだろうという皮算用があったのだと思います。

しかし、突き付けられる現実は非常に残酷なものばかりです。
その現実を受け止められず、焦り、後悔し、追い詰められていきます。

精神疾患とまではいかなくても、食欲不振や睡眠障害になったというお話は頻繁に聞きます。

ただでさえ厳しい40代の転職において、次の仕事のチャレンジする前に、精神を患ってしまっては、いよいよ転職は厳しくなります。

しかし転職成功の可能性は十分にあります。

そのためには、初めの心構えと正しい戦略で臨むことが絶対に必要です。
その初めの心構えというのが、「厳しい現実の覚悟」なのです。

突き付けられる40代の厳しい現実

書類選考はすべて落ちる

採用のコストや手間を考えると、いきなり面接や面談をしてくれる企業はごく少数です 。
新卒や第2新卒ならまだしも、30代40代の転職ではほぼありません。
必ず書類選考から始まるということです。

しかし、どれだけ精魂込めて職務経歴書を書こうと、企業研究を必死でして志望理由を作ろうと、写真館で2000円かけて履歴書写真を撮ってこようと、絶対に落ちます。

なぜか。

それは書類選考の意味にあります。
なぜ書類選考をやっているのか。
それは面接価値のない人を門前払いするためです。

「40代大募集!大歓迎!」という企業でさえも、本当の意味は「○○の経験や資格を持っている40代大募集!大歓迎!」です。

書類選考はターゲットとしていない人を落とすためにやっているのです。

たとえあなたがヘッドハンティングを受けられるほど、輝かしい経歴の持ち主であろうとも、何の紹介もなく応募した書類選考では、40代と言うだけで必ず落ちます。

転職サイトの罠

転職しようと思ったら、まず転職サイトに登録し、自分の考えている条件に当てはまる仕事にはどんなものがあるのかなと検索しますよね。

40代ともなると、家族がいたり、親の介護があったりして、勤務可能地域が限られてしまいます。
都市部にお住いの方であれば、まだ多くの求人が見つかるかもしれません。
しかし地方にお住まいの方では、きっと条件に当てはまる企業はわずか数社だと思います。
しかもそんなに魅力ある仕事ではなかったりします。

でも他にないから仕方なく書類選考に応募する。

すべて不合格です。

これはあなたのせいではありません。
転職市場の現実です。

企業は高い費用を払って、転職サイトに求人を掲載しています。
すなわち高い費用を払ってでも欲しいターゲット人材を集めるために掲載しているのです。

現実的に言えば、40代は転職サイトの年齢制限を超えてしまっているのです。

永遠にミスマッチなんです。
期待しても無駄なんです。
40代でも書類選考を通過できる企業がもしあったとしても、それを見つけるのは至難の業です。

それが見つかるまでずっとあなたは「書類選考ごとき」に落とされ続け、傷つけられ続けるです。

40代転職希望者の唯一の突破口

転職活動は書類選考から始まるというのに、その書類選考が100%突破できないのであれば、いったいどうすればよいのかということになります。

企業側がターゲットとしている資格を持っていない人が、書類選考を通す方法はただ1つだけです。

紹介付き応募です。

その企業に繋がりのある人物に口をきいてもらうしかないのです。

知り合いの会社?
ってことになりますね。

それもそうなんですけど、違います。

転職エージェントです。
彼らがあなたの心強い紹介者です。

40代にとっての転職エージェント

他の記事でも紹介していますが、転職を考えている人にとって、最強で最高のツールは転職エージェントです。

【転職のこたえ】転職に失敗したくないなら 転職エージェント 一択!

【転職のこたえ】成功のための転職サイト・転職フェアの使い方

それは40代では特に言えることです。

なぜなら、転職エージェント以外に、あなたを書類選考を通過させる手立てがないからです。
転職エージェントが持っている求人案件は、転職サイトに出ていないいわゆる非公開求人が多くあります。
その一つひとつについて転職エージェントはどんな人材を求めているかを熟知しています。
あなたの年齢、経歴、スキルで応募可能な企業や、あなたに相応しい仕事の求人案件をいくつも持っているということです。

それをあなたが転職サイトで自力で見つけることは絶対にできません。

しかも転職エージェントには、企業とのパイプがあります。
転職サイトからでは書類選考通過できない企業でも、そのパイプを生かして、ねじ込むことができるかもしれません。

転職エージェントと信頼関係を築くことができれば、あなたに代わって転職エージェントが企業に売り込んでくれます。
たとえ年齢制限を超えている求人情報だとしても、門戸を開いてくれるよう説得できることもあります。

また、転職エージェントは企業に良い人材を紹介することで報酬を得ているため、企業にとって相応しくない方を紹介してミスマッチを起こすことを非常に嫌がります。
そのため、あなたに紹介できる企業がないときは、はっきり「今は紹介できる企業はない」と教えてくれます。
そして、紹介できる企業があれば全力でサポートしてくれます。

絶対に開かない扉を叩くような心労からあなたを守り、可能性ある戦いだけを選んでくれるということです。

首都圏や大都市部での就職を考えている方は、できるだけ多くの求人を持つ大手総合型の転職エージェントに登録してください。

例えばマイナビエージェントです。
マイナビエージェントは、多くの求人を持つ、業界大手の総合型転職エージェントでありながらも、親身に寄り添うキャリアアドバイザーが多数在籍しており、非常におすすめです。
マイナビエージェント

また、地方での就職を考えている方はマイナビエージェントような大手総合型に加えて、地域特化型の転職エージェントを利用しましょう。

地方特化型のメリットは何と言っても、大手総合型転職エージェントにはない求人がたくさんあることです。
求人に多くの予算が掛けられる企業であれば、大手総合型にも地方特化型にも登録し、広く採用活動ができます。
しかしどちらか一方にだけに人材紹介をお願いするとなると、やはり地方特化型にお願いする企業の方が多いようです。
全国展開している大手総合型エージェントはどうしても都市部に求人が集まりがちだからです。

あなたが就職を考えている地域に特化する転職エージェントがあるならば、必ず登録をしましょう。

◎ヒューレックスは全国に展開する転職エージェントですが、地域に根ざした企業との関わりを強化していため、地元企業の求人においては大手サイトよりも多くあります。
全国各地、地元企業求人なら【ヒューレックス】

◎四国で働く方は「四国転職ネット」への登録が必須です。
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なぜ40代転職はこんなに地獄なのか。

あなたは転職エージェントを利用し、厳しい戦いに挑みます。

転職エージェントが味方についたとは言え、40代転職の厳しさがやわらぐわけではありません。
ただ書類選考通過という第一関門が通りやすくなることと、メンタルをボロボロにされる負け戦の数を減らせるというだけです。

転職活動を始める前に、なぜこんなにも厳しいのか、なぜ40代転職は地獄なのかについて、しっかり理解をしておきましょう。

理由1 採用側には育てるつもりがない

育てるなら若い人が優先されるのは当然です。
40代でも戦力になるまでじっくり育てようと考える会社はかなり少ないです。

一般的に企業が40代に求めるのは「今ある課題の解決」を「今すぐ再現」してくれることです。

営業職であれば、
「人懐っこい性格で、コミュニケーション能力が高いです」
なんていう、ぼんやりとした長所のアピールなんてゼロ評価です。

「先月まで○○の営業で○○百万円売り上げていた」
とか
「御社の商材であれば、すぐに口利きができる顧客が〇人います」
など
実現性が高いアピールのみが欲しいわけです。

そうでなければ面接を突破することは難しいという意味です。

理由2 必ず待遇が良くなるわけじゃない

当たり前と言えば当たり前ですし、40代に限ったことではありませんが、人間関係や待遇に不満があって前職を退職する方が多くいる中で、待遇が悪くなることは不本意でしょう。

しかもうまくいかなかったらもう一度転職すればいいやとは思えないのが40代です。

厚生労働省の『令和2年雇用動向調査結果の概況』によれば、前職を辞めた理由として「給料等の収入が少なかった」としている割合が、40代前半では8.0%、40代後半では10.7%にのぼります。

そして結果的に、40代前半では39.1%、40代後半では37.7%が「収入が増えた」と答えています。
一概には言えませんが、40代でも転職成功によって、確率的には収入が増える見込みはありそうです。

参考:-令和2年雇用動向調査結果の概況-

しかし、勤務時間は増えてしまわないだろうか、新卒20代と同じ仕事をするのだろうか、人間関係はうまくやれるだろうかなど、すべての不安をクリアできる職場は少ないかもしれません。

転職エージェントからある程度の情報はもらえますが、望みがすべて叶うわけではないことは、覚悟しておく必要があります。

理由3 面接試験の難易度が高い

新卒の頃は学生時代に頑張った部活動やアルバイト、サークルや卒業研究などをネタに、前向きな性格や熱意をアピールすれば面接試験は何とかなりました。

なぜなら若さと言う絶対価値を持っているからです。

しかし40代の転職面接は言うまでもなく、全く別世界です。

理由1でも書きましたが、企業が知りたいのは「何が」「すぐに」「できるか」です。

熱意なんて評価対象ではありません。
全く熱意がないとしても、非の打ち所がない実績があればそれで良いのです。

例えば、
「現在30名の部下を抱え、円滑な組織運営と売上に対するモチベーション維持などを得意としており、マネジメント力に大変強みがあります。」
というアピールは全く無価値です。

「それはあなたが元々その業務に長年従事して精通していたのだから、後輩の管理なんて簡単なことでしょ」
と思われます。

「自社で採用した場合、畑違いの自社で、どんなマネジメントができるのか」が説明できないと、アピール材料として使い物にならないわけです。

知りたいのは「自社でも再現性高く実行できる組織運営力やメソッドを持っているかどうか」なのです。

しかし逆に言えば、再現性高い実行力の説明ができれば、とてもやりやすい面接試験であるとも言えます。

新卒の就職面接によくある「あなたを漢字一字で例えてください」みたいな発想力表現力質問もありませんし。

理由4 はじめから疑われている

「きっともう体力ないだろうな」
「健康不安があるんじゃないかな」
「新しいことを覚える頭は残ってるのかな」
「前職で周りの人とうまくやれなかったんだろうな」

40代と言えばまだまだ若いですし、働き盛りです。
しかし普段から多くの20代のリクルートや面接試験をしている人事担当者にとっては、40代はひどく「年寄り」に見えます。
自分自身が50代であっても「年寄り」扱いしてきます。
ムカつきますよね。

それを見越して、それに対抗するために若作りして、衰えを覆すような回答で挑んだとしても、逆に痛々しかったりします。

じゃあどうすればいいか。

どうしようもないのです。

単純に不利なんです。
だから地獄なんです。

とは言え、「だから諦めましょう」という話でもありません。

こんな地獄の中でも、必勝戦略があります

戦略には4つの道があります。

ただ、あなたの希望や状況に合わせて、4つのうちの1つを選ぶというものではありません。
いくつかの道を同時並行しながら、最終的にベストな道を残すというバランス型戦略も使えません。

あなたは、必ず4つのうちどれか1つの道を選ばざるを得なくなります。

詳しくはこちらの記事に書きます。
【転職のこたえ】40代転職、地獄にも戦略はあり、進むべき道は4つ

大丈夫です。
覚悟をして、正しい戦略を取れば、最小限のダメージで、納得いく結論を出せます。

また、転職活動の前に、プロに転職力を鍛えてもらうという手もあります。

厳しすぎる40代転職の現状の中において、膨大な数の転職成功を実績をあげているプロフェッショナルの就職・転職アドバイザーに、徹底的なパーソナルトレーニングを受けるという方法です。

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執筆 ウツミ 30代男 転職エージェント

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